介護食
嚥下困難なお年寄りは、たいていミキサーで食べ物を砕いて
ドロドロの状態にして食べます。飲み物には、トロミをつけて
飲みます。ごはんは、おかゆをミキサーにかけるので、しゃぶしゃぶ
になります。水加減で、硬さは調整できます。しかし、副食のおかずは
いったいこれは何、と言うくらい形がないので、献立表がなかったら
お年寄りに説明できないし、もしかしたら、お年寄りが苦手な物かも
しれないので、食事介助には気を使います。お年寄りも、見た目で手を
つけなっかたり、介助しても、口からだしたりとなかなか思うような
食事ができてません。特に回りに普通食の方がいると、羨ましそうに
されてます。同じ食事でも、見た目が違う事にがっかりしたり、怒ったり
してます。食べられないのだからしょうがない、なんて諦めているお年寄りを
見ていると、私たちもなんとかならないものかと、柔らか食の展示会に
行ってみたり、厨房から来た食事に手を加えてみたり、しましたが
思うようにいきませんでした。そこで、お年寄りが食べない理由を考えました。
① まず、見た目がきれいでない
② ソフト食だと、弾力がありすぎる
③ 何を食べているかわからない
④ 形がない
お魚だったら魚の形 おいもだったらおいもの形があれば
見た目にも、食欲がでてくるのではないでしょうか。
食事の時間が楽しくなれば、食事量も上がるだろうし、
食事が、苦にならないでしょうね。
おうちでも、介護食をつくるのは大変
一人分にあれこれ手間をかけるのは、大変です。
ついつい偏った食事になりがち。
栄養バランス、塩分制限、糖分の制限等 とてもそこまで
できるかといえば、難しいでしょうね。最近では、宅配で
色々なタイプの介護食が届けられてます。
私の働いている、有料老人ホームも、日曜日だけお弁当を
注文しています。見た目もきれいですし、栄養士さんが
栄養のバランスを考えてくれているので、安心です。
たまには、気分も変わっていいのではないでしょうか
私は、介護食について良く考えます。
嚥下が困難と言っても色々段階があります。嚥下が悪いから
ミキサー食と言う発想は、お年寄りの食事に対して残された
機能を奪っているのではないかと、最終的には、ミキサーで
あっても、段階があるはずと思ってます。お年寄りとって
食事が楽しみになってくれたらと、そして介護をされてい
いる家族さんが、自分の時間をもてることで、リフレッシュして
みんなが幸せになる事を、お祈りします。
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